本記事は、VYMとSPYDに同時に投資した場合、VYMは何年後に配当利回りでSPYDに並ぶのかを計算してVYMの増配力を検証します。
前提
本検証にあたって前提となる情報を整理します。
- VYMとSPYDの2つのETFは2024年年初に購入したとします
VYM購入株価:$111.23
SPYD購入株価:$39.08 - VYMの増配率は10年(2014年~2023年)の増配率の平均の7.16%とします
SPYDの増配率は設定来の7年(2017年~2023年)の増配率の平均の3.46%とします。 - 基準とする2023年の配当金は実績値を使用する
VYMの配当金:$3.4780
SPYDの配当金:$1.82763
計算
前提に記載の仮定で2024年以降の配当利回りを計算した結果はこのようになりました。
表の左がVYMの配当金と配当利回りで、右がSPYDの配当金と配当利回りになっています。VYMとSPYDを比較して配当利回りが高いほうが赤字になっています。
VYMとSPYDに2024年の年初に投資した場合、11年後の2035年にVYMがSPYDの配当利回りを上回る結果となりました。
VYM 配当金 | 配当利回り | SPYD 配当金 | 配当利回り | |
---|---|---|---|---|
2024年 | $3.727 | 3.351% | $1.8909 | 4.838% |
2025年 | $3.994 | 3.591% | $1.9563 | 5.006% |
2026年 | $4.280 | 3.848% | $2.0240 | 5.179% |
2027年 | $4.586 | 4.123% | $2.0940 | 5.358% |
2028年 | $4.915 | 4.418% | $2.1665 | 5.544% |
2029年 | $5.267 | 4.735% | $2.2414 | 5.735% |
2030年 | $5.644 | 5.074% | $2.3190 | 5.934% |
2031年 | $6.048 | 5.437% | $2.3992 | 6.139% |
2032年 | $6.481 | 5.826% | $2.4822 | 6.352% |
2033年 | $6.945 | 6.244% | $2.5681 | 6.571% |
2034年 | $7.442 | 6.691% | $2.6570 | 6.799% |
2035年 | $7.975 | 7.170% | $2.7489 | 7.034% |
まとめ
今回の検証では、11年後の2035年にVYMの配当利回りが、SPYDの配当利回りを上回る結果となりました。これはVYMの増配率がSPYDの増配率より高いためです。
この結果では、11年以上保有する場合はVYMの方が将来もらえる配当は多くなります。
そのため、長期保有するのであればSPYDよりVYMの方がおすすめできます。
コメ
あくまでも検証で、この通りになるかわからないワン!