日本高配当株投資に失敗しないための15つのポイントと確認方法

日本高配当株投資に失敗しないための15つのポイントと確認方法のアイキャッチ 投資手法

下記の記事で高配当利回りだけの罠銘柄に騙されず優良な高配当株に投資するために確認すべき6つの項目を紹介しました。本記事では、この6つの項目の具体的な確認方法を紹介します。

結論
  1. 企業のIR資料から中期経営計画や統合報告書を読み込む
  2. 売上高が最低10年以上継続して成長している
  3. 営業利益が最低10年以上継続して成長している
  4. 営業利益率が最低10年以上継続して安定推移している
  5. EPSが最低10年以上継続して成長している
  6. 総資産が最低10年以上継続して増加している
  7. 利益剰余金が最低10年以上継続して増加している
  8. 有利子負債比率が最低10年以上継続して低水準である
  9. 営業キャッシュフローが最低10年以上プラスである
  10. フリーキャッシュフローが最低10年以上プラスである
  11. 一株配当が最低10年以上継続して増加している
  12. 配当性向が最低10年以上継続して高すぎない
  13. 株価が直近の1,2年で急騰していない
  14. PERが過去10年間のレンジで高水準でない
  15. PBRが過去10年間のレンジで高水準でない

「会社のビジネスモデルがストック型もしくは真似できないこと」の確認方法

企業のIR資料から中期経営計画や統合報告書を読み込む

会社のホームページや中期経営計画統合報告書などのIR資料を閲覧してビジネスモデルを確認します。ビジネスモデルがストック型もしくは真似できないものであれば良いでしょう。

「会社の業績が最低10年以上は安定かつ成長していること」の確認方法

売上高が最低10年以上継続して成長している

会社が継続して売上げを成長させているかを確認します。右肩上がりで成長しており、10年平均成長率5%~10%あれば十分でしょう。5%以下でも成長し続けていれば問題ありません。

営業利益が最低10年以上継続して成長している

会社が継続して営業利益を成長させているかを確認します。右肩上がりで成長しており、10年平均成長率5%~10%あれば十分でしょう。5%以下でも成長し続けていれば問題ありません。

営業利益率が最低10年以上継続して安定推移している

会社が継続して営業利益率を維持できているかを確認します。営業利益率のトレンドが横ばい上昇傾向であれば十分でしょう。
業界により営業利益率の水準は異なるため、私は営業利益率の数字自体は重要視していません。しかし、営業利益率が低すぎる場合はその理由を調べましょう。また、企業の中期経営計画で営業利益率の目標がある場合は目標に対して実際の営業利益率の数値がどうなっているかは気にしましょう。

EPSが最低10年以上継続して成長している

会社が継続して最終的な利益を1株あたりいくら出しているか、それを成長させているかを確認します。右肩上がりで成長していれば問題ないです。配当はこの1株当たりの純利益(EPS)の一部を受け取ることになります。この金額が増加していれば配当の増配が期待できます。

「財務状況が最低10年以上は健全であること」の確認方法

総資産が最低10年以上継続して増加している

会社が継続して総資産を増加させ、会社規模が大きくなっていることを確認します。右肩上がりで増加していれば問題ないです。売上げを伸ばすためには事業を拡大して会社の規模を大きくする必要があります。会社が大きくなっていることを確認しましょう。

利益剰余金が最低10年以上継続して増加している

会社が貯め込んでいる貯金額を確認します。右肩上がりで増加していれば問題ないです。しかし、会社は貯金がたくさんあればよいわけではありません。そのお金で事業投資していれば事業拡大していたかもしれません。利益剰余金が増えるに越したとこはないですが、減っているから悪いわけではなくその使い道が大切です。

有利子負債比率が最低10年以上継続して低水準である

会社の負債の内、利子の支払いが必要な負債の割合が低いことを確認します。基本的に10%以下であれば問題ないです。ただし、業界によって比率の水準が異なりますので必ず10%以下である必要はないです。

「キャッシュフローが最低10年以上は健全であること」の確認方法

営業キャッシュフローが最低10年以上プラスである

会社が本業で継続して稼いでいることを確認します。営業キャッシュフローがプラスであれば問題ないです。

フリーキャッシュフローが最低10年以上プラスである

会社が継続して最終的にお金が残っていることを確認します。フリーキャッシュフローがプラスであれば問題ないです。

「配当が最低10年以上安定していること」の確認方法

一株配当が最低10年以上継続して増加している

会社が継続して配当金を増加させているか確認します。必ずしも連続で増配している必要はなく、長期的に右肩上がりで増配していれば問題ないです。

配当性向が最低10年以上継続して高すぎない

会社の配当性向が継続して適当な水準であることを確認します。配当性向が50%以下でトレンドが横ばいやや上昇傾向であれば十分でしょう。配当性向が高すぎると今後の増配余地がないため、高すぎる配当性向には注意です。

「注目されている業界や会社ではないこと」の確認方法

株価が直近の1,2年で急騰していない

会社が注目され株価が急激に上昇していないことを確認します。通常、株価は業績が好調で企業が評価されて上昇します。そのため、株価が上昇することはよいことです。しかし、高配当株投資は割安のタイミングで購入し、高い配当利回りを得る投資手法です。直近の1,2年の株価を確認して注目されている(=割高)かどうかを確認しましょう。

PERが過去10年間のレンジで高水準でない

会社のPERが過去10年間のレンジで割高でないことを確認します。PERの推移を見ながら現在のPERが平均以上でなければ良いでしょう。

PBRが過去10年間のレンジで高水準でない

会社のPBRが過去10年間のレンジで割高でないことを確認します。PBRの推移を見ながら現在のPBRが平均以上でなければ良いでしょう。

まとめ

日本高配当株投資に大切で失敗しないために確認すべきポイント6つの具体的な確認方法を15つ紹介しました。最低限こちらを確認して投資銘柄を選定すれば大失敗することは抑えられると思います。

  1. 企業のIR資料から中期経営計画や統合報告書を読み込む
  2. 売上高が最低10年以上継続して成長している
  3. 営業利益が最低10年以上継続して成長している
  4. 営業利益率が最低10年以上継続して安定推移している
  5. EPSが最低10年以上継続して成長している
  6. 総資産が最低10年以上継続して増加している
  7. 利益剰余金が最低10年以上継続して増加している
  8. 有利子負債比率が最低10年以上継続して低水準である
  9. 営業キャッシュフローが最低10年以上プラスである
  10. フリーキャッシュフローが最低10年以上プラスである
  11. 一株配当が最低10年以上継続して増加している
  12. 配当性向が最低10年以上継続して高すぎない
  13. 株価が直近の1,2年で急騰していない
  14. PERが過去10年間のレンジで高水準でない
  15. PBRが過去10年間のレンジで高水準でない
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