本記事では、投資信託や配当株投資の長期投資をする場合にSBI証券と楽天証券のどちらをメインの証券会社として選ぶできかを各証券会社の主要サービスを比較しながら説明します。
SBI証券と楽天証券のサービスを比較
2つの証券会社の株式や投資信託の売買手数料や投資信託のクレカ積立のポイント還元率、貯められるポイントの種類、サイトやアプリの操作性を比較します。
SBI証券と楽天証券の国内株式サービスの比較
国内株式の売買手数料はSBI証券・楽天証券どちらも無料です。ただし、手数料を無料にするにはSBI証券は電子交付サービスを申し込む必要があり、楽天証券はゼロコースを選択する必要があります。手数料無料化はSBI証券が先に発表し、それに追随して楽天証券も手数料を無料にしました。
国内株式の単元未満株はどちらも売買可能です。単元未満株の売買は、SBI証券は成行注文のみで、楽天証券は成行注文と指値注文ができます。SBI証券は取引で手数料は発生しませんが、楽天証券はリアルタイム取引の場合はスプレッドがかかります。楽天証券も寄付取引では手数料はかかりませんのでその点はSBI証券と同じです。
国内株式の売買手数料はSBI証券と楽天証券のどちらも同じサービスで手数料は0円です。単元未満株サービスは楽天証券が寄付取引のみではなくリアルタイム取引ができる点でSBI証券に勝っています。しかし、短期トレードであれば別ですが、配当株投資はリアルタイム性が必要ではないため実質、SBI証券と楽天証券の国内株式のサービス内容は同じです。
SBI証券と楽天証券の米国株式サービスの比較
米国株式の売買手数料はSBI証券・楽天証券どちらも約定代金の税込0.495%です。ただし、どちらの証券会社も新NISA口座での取引では手数料は無料です。また、特定口座でもSPYDやVTIなど一部のETFの手数料は無料です。つまり、新NISA口座の成長投資枠でVYMなどの米国高配当ETFを購入すれば売買手数料がかからずに投資できます。
米国株式の売買手数料はSBI証券と楽天証券のどちらもほぼ同じで、米国株式のサービス内容は同じです。
SBI証券と楽天証券の投資信託サービスの比較
投資信託の売買手数料はSBI証券・楽天証券どちらも無料です。ただし、手数料を無料にするにはSBI証券は電子交付サービスを申し込む必要があります。
投資信託のクレカ積立のポイント還元はSBI証券は最大3%で、楽天証券は最大2%です。しかし、SBI証券で3%の還元を受けるには、年会費33,000円の「三井住友カード プラチナプリファード」で年間利用額が500万円以上である必要があります。一般の人には難しい条件です。現実的には「三井住友カード ゴールド(NL)」で年間利用額が100万円以上のポイント還元1%でしょう。一方、楽天証券で2%の還元を受けるには、年会費33,000円の「楽天ブラックカード」の利用が必要です。こちらも一般の人には非現実的な条件です。現実的には「楽天ゴールドカード」のポイント還元0.75%でしょう。
クレカ積立は年間利用額が100万円以上の条件がありますが、SBI証券の方が楽天証券よりポイント還元が0.25%高い1%の還元を受け取れます。
投資信託の売買手数料はSBI証券と楽天証券のどちらも同じで、クレカ積立のポイント還元は現実的なゴールドカードクラスで比較すると、SBI証券の方が楽天証券よりポイント還元が0.25%高い1%の還元を受けられます。投資信託のサービス内容はSBI証券の方が良いですがその差は小さいです。
SBI証券と楽天証券のポイントの種類の比較
貯めることができるポイントの種類はSBI証券はVポイント・Pontaポイント・dポイント・JALポイント・paypayポイントで、楽天証券は楽天ポイントのみです。ただし、SBI証券のクレカ積立で貯まるポイントはVポイントです。
ポイントの種類はSBI証券と楽天証券で異なります。日頃から貯めているポイント経済圏を選ぶと良いでしょう。
SBI証券と楽天証券の操作性の比較
Webサイト・アプリの操作性は、SBI証券はあまり良くありませんが、楽天証券はわかりやすく見やすいUIです。SBI証券はWEBサイトのリニューアルを発表しており、段階的にWebサイトやアプリの操作性が向上するかもしれません。また、SBI証券の操作性が良くないといっても慣れれば問題なく投資ができるため心配はありません。
Webサイト・アプリの操作性はSBI証券より楽天証券の方が勝っています。
まとめ
SBI証券と楽天証券を株式や投資信託の売買手数料や投資信託のクレカ積立のポイント還元率、貯められるポイントの種類、サイトやアプリの操作性で比較しました。
ポイントの種類やクレカ積立のポイント還元率はSBI証券の方がやや勝っているでしょう。一方、Webサイトやアプリの操作性は楽天証券が勝っています。それ以外のサービス内容はどちらの証券会社もほぼ同じで差はありません。
今後、どちらかの証券会社がサービスを改善すれば、もう一方の証券会社はそれに追随して最終的には同じサービスを提供するでしょう。しかし、SBI証券で楽天ポイントが貯まるようになったり、楽天証券でVポイントが貯まるようになったりはしないでしょう。そのため、ポイントの種類で証券会社を選ぶことをおススメします。Vポイントをよく貯めている方はSBI証券を、楽天ポイントをよく貯めている方は楽天証券をメインの証券会社にすることをおススメします。
SBI証券と楽天証券が競い合ってどんどんサービスが改善されるとユーザはうれしいワン!