本記事では、全国保証は配当金生活に向いているのかを検証します。
全国保証って聞いたことがないワン!
全国保証の企業概要や業績、配当情報、メリット/デメリットを踏まえて、配当金生活の投資として向いているのかどうかを説明します。
企業情報をまとめたカードを先に掲載します。
こちらの内容をメインに説明していきます。
基本情報
全国保証は、日本トップの独立系の住宅ローン信用保証会社です。
全国の700以上の金融機関と提携しています。
住宅ローン信用保証は住宅ローンを借りる際、保証料を支払ってもらい連帯保証人に全国保証がなるサービスです。
賃貸で家を借りるときに保証会社を使うこともあるワン!
特徴
- 日本トップの独立系住宅ローン信用保証会社
- 高収益で安定的なビジネスモデル
日本トップの独立系住宅ローン信用保証会社
保証会社は金融機関の子会社や系列の保証会社と全国保証のような独立系の保証会社の2種類が存在します。全国保証は独立系で日本トップで競合他社はいません。
全国に提携の金融機関を増やしながら、保証債務残高を積み上げて成長しました。
高収益で安定的なビジネスモデル
40年以上の実績を活かして審査し保証債務残高を積み上げています。
その保証料を毎月受け取るビジネスモデルで安定して収益を得ることができます。
営業利益率70%越えは驚異的だワン!
業績
売上高は2013年以降、常に成長しており、営業利益は2023年まで連続で成長していました。
営業利益率は70%を超えており、2022年は80.81%となっています。
しかし、最近は成長が鈍化してきています。
今後、どのように成長していくかがカギだワン!
EPSも右肩上がりで成長しています。
配当
配当金は現在11期連続で増配しています。
2024年度の見通しは増配のため、12期連続増配を予定しています。
配当性向はおよそ40%で2025年度に配当性向を50%にすると掲げています。
EPSは2022年以降は微増で、配当金は配当性向を上げることで増配しています。
2025年度以降は同じ成長率の増配を続けられるかに不安要素があります。
2026年度も配当性向が50%であれば、あまり増配しないかもしれないワン!
メリット
- 安定した業績
- 低金利の恩恵
安定した業績
これまで確認してきた通り、収益は安定しています。
今後、継続して成長できるかは中計に掲げている周辺事業への進出がカギになりそうです。
低金利の恩恵
長年の低金利により、住宅ローンの需要が多くありました。
この恩恵を受けて成長した側面もあるでしょう。
今後も低金利が続けば、同じ恩恵を受けられます。
高金利・低金利どちらもいい面と悪い面があるんだワン!
デメリット
- 市場シェア拡大の限界
- 金利変動の懸念
市場シェア拡大の限界
現在は住宅ローン市場でおよそ8%のシェアを獲得しています。
伸びしろがまだあるように思えますが、子会社や系列の保証会社の壁は大きくこれまでのペースでシェアを拡大するのは難しいのではないでしょうか。
この課題に向けて中計で周辺事業への進出として、不動産サイトなどでWebで住宅ローン審査ができるサービスを提供しはじめています。こちらの新しいチャネルでの顧客獲得が期待できますが、先行きはまだ不透明です。
金利変動の懸念
日本は徐々に金利が上昇し、住宅ローンの変動金利も上昇することが予想されます。
金利が高いと住宅ローンを利用しづらく、住宅の購入件数は減ってしまうでしょう。そのため、新規の顧客獲得に影響が出る可能性があります。
また、不景気で失業者が増えると顧客が住宅ローンを払えなくなり金融機関への保証も増えるかもしれません。
まとめ
結論は、全国保証は配当金生活に向いています。
安定的に配当金を受け取れるでしょう。
ただし、今までの配当の成長率は期待できず、売上の成長にも課題があります。
また、不景気で失業者が増えると業績が悪くなる可能性もあることに注意しましょう。