マツキヨココカラ&カンパニーは配当金生活に向いているのか?

マツキヨココカラ&カンパニーは配当金生活に向いているのか?のアイキャッチ 投資知識

本記事では、マツキヨココカラ&カンパニー(以降、マツキヨ)は配当金生活に向いているのかを検証します。

コメ
コメ

派手な看板で目に付くワン!

マツキヨの企業概要や業績、配当情報、メリット/デメリットを踏まえて、配当金生活の投資として向いているのかどうかを説明します。

結論
  • マツキヨは配当金生活に向いているとはいえない
  • 株主優待を考慮に入れると検討できる配当利回りになる
  • 競合他社との価格競争にならないように注意

企業情報をまとめたカードを先に掲載します。
こちらの内容をメインに説明していきます。

マツキヨココカラ&カンパニーの企業情報カード

基本情報

マツキヨは、「マツモトキヨシ」「ココカラファイン」を中心に全国に3,464店舗のドラッグストアを展開しています。
2021年にマツモトキヨシホールディングスとココカラファインが統合してマツキヨココカラ&カンパニーとなりました。
マツキヨは国内事業だけでなく海外へ進出しており、アジアNo1のドラッグストアを目指しています。

コメ
コメ

マツキヨは駅前など好立地に店舗が多いワン!

特徴

  • ヘルスケア&ビューティ分野の売上げ構成率が高い
  • プライベートブランドに力を入れている
  • デジタルを活用したサービス
ヘルスケア&ビューティ分野の売上げ構成比率が高い

ヘルスケア&ビューティ分野(医薬品と化粧品)の売上高構成比率は70%を超えてるのが特徴です。
ヘルスケア&ビューティ分野は高収益の分野で安定した売上げが期待できます。

プライベートブランドに力を入れている

プライベートブランドの売上高構成比率はおよそ13%で、競合他所より高い水準です。

特にヘルスケア&ビューティ分野のプライベートブランドに力を入れており、他のサイトでも評判のいい化粧品があり、他社と差別化しています。

コメ
コメ

安さから薬はマツキヨブランドを買っているワン!

デジタルを活用したサービス

顧客接点としてアプリの開発に力を入れています。
見やすいUIでお得なクーポンの配信があり、購買欲がそそられるアプリです。

また、即配サービスのマツキヨココカラQを拡大しており、新たなチャネルでの販売を開拓しています。

業績

2010年から緩やかに成長していましたが、2021年に「マツモトキヨシ」と「ココカラファイン」が統合したこともあり、2022年以降は急速に成長しています。
2022年から2024年までの成長はインバウンドの要因もあります。

2010年から2024年のマツキヨ-売上高・営業利益・営業利益率

営業利益率は長期的には右肩上がりで伸びでいます。
中期経営計画では2026年3月に営業利益率7%を目標としています。

2010年から2024年のマツキヨの営業利益率の推移

EPSは着実に伸びでいます。

2010年から2024年のマツキヨのEPSの推移

配当

配当金は2010年以降は非減配です。
配当方針は累進配当を掲げており、配当性向は30%以上、DOEは3.0%以上としているため安定した配当を期待できます。

2010年から2024年のマツキヨの一株配当・配当性向の推移

配当性向は配当額を当期純利益で割って算出するのに対して、
DOEは当期純利益を株主資本で割って算出されます。
DOEは当期利益が悪くてもあまり影響を受けないため、安定した配当を受け取れます。

配当利回りは1.2%~2.0%の間で推移しています。
高い配当利回りとは言えない水準です。

2010年から2023年のマツキヨの配当利回りの推移

メリット

  • 成長性の期待
  • 累進配当
  • 株主優待

成長性の期待

マツキヨはドラッグストアの売上高3位で、国内で成長の余地があります。

マツキヨはヘルスケア&ビューティ分野に強みがあり、プライベートブランドは好調です。
新しいチャネルでの販売も行っており、今後のシェア拡大が期待できます。

また、アジア進出に向けた戦略を行っています。

なおと
なおと

マレーシア在住の友達はマツキヨは良いと話していました。

累進配当

累進配当は配当金生活には大切な要素です。
配当の減配が一番の懸念になりますので、安心材料になります。

安心できるとはいえ、累進配当をやめて減配する可能性もあることに注意です。

株主優待

マツキヨは年に2回株主優待がもらえます。
100株以上で、2000ポイント×2回の合計4000ポイントを1年間にもらえます。

保有株数によってポイント数は変化します。
500株以上で3000ポイント・1000株以上で5000ポイントです。

2024年度の予想配当金は1株42円です。
2024年9月時点で配当利回りは1.89%ですが、株主優待の4000ポイントを考慮に入れると配当利回りは、およそ3.69%となります。

コメ
コメ

累進配当と今後の成長性を考えると検討できる水準だワン!

デメリット

  • 競合他社との競争

競合他社との競争

競合他社との競争で価格競争に巻き込まれると収益は低下します。

マツキヨはプライベートブランドの他社にはない強みがありますが、競合他社との競争の懸念があることに注意です。

まとめ

結論は、マツキヨココカラ&カンパニーは配当金生活に向いているかは人によります。

マツキヨを普段から使用している方にとっては、株主優待込みの配当利回りであれば購入を検討できます。
ただし、株主優待は200株保有していても8000ポイントもらえるわけではないので、投資するにしても100株保有するのがよいでしょう。

競合他社と競争があることに注意しましょう。

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