ウエルシアホールディングスは配当金生活に向いているのか?

ウエルシアホールディングスの企業情報カード 投資知識

本記事では、ウエルシアホールディングス(以降、ウエルシアまたはウエルシアHD)は配当金生活に向いているのかを検証します。

コメ
コメ

ウエルシアは店内が広くて涼しいワン!

ウエルシアの企業概要や業績、配当情報、メリット/デメリットを踏まえて、配当金生活の投資として向いているのかどうかを説明します。

結論
  • ウエルシアは配当金生活に向いていない
  • 優待を考慮しても配当利回りが低い
  • 株主還元に積極的ではない

企業情報をまとめたカードを先に掲載します。
こちらの内容をメインに説明していきます。

ウエルシアHDの企業情報カード

基本情報

ウエルシアは、日本で最大手のドラッグストアを経営しています。
ウエルシアはイオン系列で、トップバリュの商品を扱っています。

特徴

  • 調剤薬局併設の店舗が多い
  • 地域密着型の店舗運営
  • 安定した業績成長
調剤薬局併設の店舗が多い

ウエルシアは調剤薬局併設の店舗を多く展開し、医療サービスを幅広く提供しています。
そのため、調薬の売上構成比が高いのが特徴的です。

コメ
コメ

近所のウエルシアに調剤薬局があったワン!

地域密着型の店舗運営

ウエルシアは地域密着型の店舗経営を行っています。

深夜営業を行ったり、店舗までいけない人向けに移動販売車で商品を販売しています。
さらに、生鮮食品を扱う店舗まであり、地域の需要に対する店舗運営を行い支持を得ています。

コメ
コメ

急に体調を壊した時に夜遅くまで営業していて助かったワン!

安定した業績成長

ウエルシアはM&Aを繰り返しながら売上高を成長させてきました。
ドラッグストアは日用必需品を販売しているため、小売業の中では安定して売上高を上げることができます。
現在はプライベートブランドに力を入れており、競合他社との差別化を図っています。

業績

売上高と営業利益は長期的に右肩上がりで成長しています。

2010年から2024年のウエルシアの売上高・営業利益の推移

しかし、営業利益率は2010年以降ほぼ横ばいで推移しています。
そのため、売上高は伸びていますが直近4年の営業利益は芳しくありません。

2010年から2024年のウエルシアの営業利益率の推移
コメ
コメ

少し物足りない営業利益率だワン...

競合他社のマツキヨは2024年の営業利益率は6.55%です。

EPSは安定して成長していましたが、直近4年は横ばいで推移しています。

2010年から2024年のウエルシアのEPSの推移

配当

配当金は8期連続で増配しています。

また、配当性向も20%代でまだ還元余地はあります。

2010年から2023年のウエルシアの一株配当・配当性向の推移

配当利回りは、最近は1%前後で高い配当利回りとは言えない水準です。

2010年から2023年のウエルシアの配当利回りの推移
コメ
コメ

配当利回り1%では高配当とは言えないワン...

メリット

  • 安定した業績成長
  • 調剤薬局併設の強み
  • 株主優待

安定した業績成長

業績は安定して成長しています。
ドラッグストアの市場規模はおよそ10兆円と言われており、ウエルシアの売上高はおよそ1兆円です。1位ですが、まだ成長余地はあります。
さらに、アジアから海外展開を進めています。

さらなる成長を期待できます。

コメ
コメ

10兆円!想像できないワン!

調剤薬局併設の強み

ウエルシアは調剤薬局併設のドラッグストア店舗に注力しています。
調剤薬局併設店舗の割合は2023年時点でおよそ75%で、2026年までに80%に増やすことを目標にしています。また、調剤の売上比率を2023年時点でおよそ20%から、2026年までに25%に増やすことを目標にしています。
調剤は高い利益率のため営業利益率の改善を望めます。

コメ
コメ

薬は年齢・性別・景気に関わらず必要になるワン!不景気でも集客を望めるかもしれないワン!

株主優待

ウエルシアは年に1度株主優待があります。

100株以上保有していると3000円分の商品券(または、ポイント)を貰えます。

500株以上で5000円分、1000株以上=10000円分を貰えます

しかし、競合他社のマツキヨは100株以上の保有で1年で合計して4000円分のポイントを貰えます。
どちらも株価は1株2000円程度なので、ウエルシアの株主優待は少し物足りなさを感じます。

デメリット

  • メインポイントサービスの変更で業績悪化
  • 株主還元に積極的ではない

メインポイントサービスの変更で業績悪化

2024年5月1日より、Vポイント(旧Tポイント)からWAON POINTをメインとしたポイントサービスに切り替わりました。
2025年の第一四半期の決算はこのメインポイントサービスの変更で客数が減少し売上高も減少して業績見通しを下回っています。

大きな売上高の減少ではありませんが、今後の売上高の成長に少なからず影響はあります。

株主還元に積極的ではない

株主還元に積極的ではない印象です。

決算説明会資料や中期経営計画書に株主還元に関する資料が少なく、目標配当性向の記載もありませんでした。

配当金生活をするには配当方針が明確でないことは大きな不安要素になります。

まとめ

結論は、ウエルシアは配当金生活に向いていないでしょう。

配当金生活のための銘柄としては配当利回りが低く、株主還元への積極性が十分ではない印象です。

現状、連続増配しており、配当性向は20%代でまだ低いです。
今後、株主還元に積極的になれば検討の余地があるでしょう。

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